粟島研究所  

Awashima.Lab

私たちには、時間という壁が消えて奇跡が現れる神聖な場所が必要だ。今朝世界でなにが起こり、友達はだれで、だれに借りがあり、貸しがあるのか、そんなことを一切忘れるような空間、ないしはひとときがなくてはならない。本来の自分、自分の将来の姿を純粋に経験し、引き出すことのできる場所。これは創造的な孵化場。日常は何も起こりそうにもないが、もし自分の聖なる場所をもっていてそれを使うなら、いつか何かが起こるだろう。人は聖地を作り出すことによって、自然を神話化することによって、その土地を自分のものにするだろう。つまり、自分の住んでいる世界を霊的な意味深い場所に変えるものだ。

ジョセフ・キャンベル

粟島研究所

粟島は瀬戸大橋の南西20Kmに浮かぶ面積3.7平方kmの小さな島です。古来より海洋の民が移り住んだこの場所には、洋の東西を問わず、様々な品が海を越えて集められました。ここに残された遺物からは、島の多様な文化融合を見ることができます。

 

粟島研究所は、過去の記憶が宿る物質の集積所として作られました。物品の保存は今も続けられ、配置構成を不定期に行っています。今期の公開では、1989年に公布された「大日本帝国憲法勅語」を展示し、粟島の戦時中のエピソードに遡ります。私たちの知らない島の過去に想いを馳せる時、穏やかな島の風景が、また一つ違って見えるかもしれません。

 

粟島研究所「美術・教育・戦争 」/空間構成:滝沢達史(2019)

*粟島研究所は瀬戸内国際芸術祭と別に、アーティストが独自に運営を行なっています。

​Awashima Lab.  粟島研究所     

OPEN : 2019 . 9 . 28 - 11 . 4   10:00 - 16:30  

​place: Google Map     ​  

Director: Tatsushi Takizawa