クッションとしてのアート
人類が2足歩行を始めてから400万年あまり、身体は長い年月をかけてゆっくりと作られました。しかし、ここ100年で都市基盤が整備され、水や火の確保が不要になり、コンピューターの情報伝達は生活手段を大きく変えました。人類が数万年に渡り営んできたライフスタイルは急速に変化し、我々はその恩恵に預かりながらも、どこか居心地の悪さを感じています。なぜなら、我々の身体は数万年間変化をしておらず、体は外部へと拡張しているだけだからです。
私はこの身体性の回復に興味を持って表現を行なっています。また、表現行為を通して、そこから派生する物事や人間の関わりに興味があります。我々を取り巻く現代の環境は、今後さらに加速度的に進むでしょう。だから私は、その間を埋めるクッションのようなアートを生み出したいと思っています。
滝沢達史
1972 横浜市生まれ
1997 多摩美術大学絵画科油画先行卒業
1999 東京都教育公務員美術教諭 知的障害教育
2009 東京都学校開設準備員 退職
[個展]
2006 BankART NYK/「絶望の方舟」
2007 Gallery≠Gallery/むこうへ
2012 Steps Gallery /階段を登ったところにある
2014 Steps Gallery/全部
[グループ展]
2007 アートフロントギャラリー/SLEEP~Are you awake?
2008 BankART /食と現代美術
2009 大地の芸術祭
2011 Living in Arts project/岡山
2012 大地の芸術祭
2012 旅するアート/岡山
2012 岡山芸術回廊
2013 瀬戸内国際芸術祭
2013 喜多方・夢・アートプロジェクト
2014 いちはらアートMIX
2014 森のはこ舟アートプロジェクト
2015 大地の芸術祭
2015 喜多方・夢・アートプロジェクト
2016 アーツ前橋/共働としてのアート・表現の森
2016 瀬戸内国際芸術祭/粟島研究所
2017 TURN Fes3
2019 粟島研究所 / 美術・教育・戦争
表現の生態系 / アーツ前橋
[スペースデザイン]
2014 Villa Sakura: 客室デザイン / 鎌倉
2014 Spain Bar Girona / 虎ノ門ヒルズ 東京
2015 のまど間 大山城 / シェアオフィス、鳥取 大山町
2018 ホハル/ 放課後等デイサービス