​粟島

面積3.68平方km、周囲16km。小さな粟島は1日で見ることができてしまいます。でも、島の港に降り立った時から、時間のスピードが変わったかなと錯覚してしまうでしょう。波のない穏やかな海風、ささやかな島の生活音は、日常から切り離されたような不思議な景色を見せてくれます。

城ノ山

標高222m。粟島で一番高いこの山は、四方の眺望が素晴しく、航行する船の見張りには最適の場所であったようです。文献によると、かつて西讃一帯を支配していた香川信景(かがわのぶかげ)の武将である八倉弾正(やくらだんじょう)が城主としてこの城を守っていましたが、安土桃山時代、豊臣秀吉の四国征伐によって、長宗我部(ちょうそかべ)氏の侵略を受け、城は焼失してしまいました。現在では、城山頂上部に二段の平地が残り、当時の名残を見ることができます。

 

海員学校

丸亀藩の統治下にあった粟島は、江戸時代から北前船で北海道と交易するなど海運業が盛んでした。明治初期まで活躍が続きましたが、明治後半になると和船から汽船へと移行する時代の流れを受け、1897年に村立の海員補修専門学校が誕生します。地方船員養成学校の第一号でした。その後、郡立から県立へと移り、1940年には国立の商船学校となります。スパルタ教育で全国にも知られ、その優秀さから卒業生は引く手あまただったそうです。1987年に廃校となり、今は粟島海洋記念公園としてかつての面影を偲ぶことができます。

 

Awashima seamen's school 

Awashima under the Marugame domain, flourished with the shipping trade such as Kitamaebune trading with Hokkaido since Edo period until the beginning of Meiji period.

As Japanese-style wooden vessel shifted to steamship towards the end of Meiji period, the municipality has established the seamen's supplementary training school in 1897, which was the first local seamen's school in Japan. This school was taken over by the prefectural government and in 1940 it became a national mercantile marine school. The institute was known for its Spartan education and its graduates were popular in their excellence and were very much in demand. The school was closed in 1987 and now in the marine memorial park, you can find traces of the past. 

 

粟島神社

粟島神社では、春の訪れを告げる行事の一つとして毎年3月の第一日曜日に、百々手(ももて)祭りが行われています。

この祭りでは、射手が約30メートル先の的を目がけて弓を放ち、大漁豊作や家内安全を祈願するもので、その歴史は200年以上と伝えられ、香川県の無形民俗文化財に指定されています。

今でも射手はこの場所でお茶やお酒を飲みながら、毎日弓を引いており、鳥のさえずりと的を射る音が響いています。

 

Awashima shrine

On the first sunday of March every year, Momote festival which announces spring, is held in this shrine. In this festival, archers shooting thirty meters distant targets with arrows. Through this ritual people pray for abundant catch and harvest and the well-being of one's family. This more than two hundred years old festival is designated as prefectural intangible cultural assets. Until today, archers gather to practice shooting arrows everyday, while drinking tea or sake together. The sound of shooting bows and twittering of birds are echoing around the shrine.

 

西浜

西に面した砂浜には、いつも人がいません。瀬戸内独特の薙いだ海の向こうに小さな島々や行き交う船をゆったりと見ることができます。その静かな佇まいは、時を忘れ、海の彼方に思いを馳せるようです。日の入りの時刻には夕陽に染まる瀬戸内の風景を見ることができます。

 

Nishihana (literally west beach)

You hardly see people on this beach. This is why you can view an open calm Setouchi sea with small islands or traveling ships in the distance, in a relaxed manner. This peaceful scenery is timeless and looks as if the sea is in a thought far into the distance.

Setouchi view with sunset hue is also remarkable.

 

粟島芸術家村

2010年から始った粟島芸術家村は、国内外より現代美術の若手作家を招き、島で滞在する中で生まれた作品を発表してきました。2013年には瀬戸内国際芸術祭が開催され、粟島で活動した作家と島民の交流が今も続いています。

2014年からは芸術家村事業を市の単独で行う形となり、総合ディレクターに日比野克彦氏を迎えアトリエを日比野笑学校と称して開校しています。2016年島としては2回目となる芸術祭では、島にゆかりのある作家と海外のアーティストが党内の様々な場所で作品を展開します。

ART SETOUCHI 2016